カリーと作家性
テイストとか、スタイルとか、
さっき、10年前のdancyuカレー特集を読んで
スパイス料理を紹介するだけで、すごく新鮮味が
あったんですね。バターチキン&ナン、だけじゃない!
という衝撃。
そして、2017年のdancyuカレー特集。そこでは、
店独自の構えやスタイル、スパイス料理の創作性
あるいは作家性にすごく力点が置かれているよう
に思います。
この10年間ってひょっとすると日本のカリーの
大きな転換点だったと思うし、音楽で言えば
ビートルズはロックというそれだけで衝撃的
だったのに対して、10年経つとロックの中でも
様々なジャンルが生まれ、個々のバンドの
スタイルや楽曲のテイストによって好みが分かれ
てきた。そんな感じかも。
かりい食堂として考えると「俺の歌を聴け〜」
っていう構えではやってない。でも、世間の
影響は受けていて「かりい食堂のカリーとは?」
というスタイルやテイストの模索はあるわけ
です、確実に。
ともあれ、一つのジャンルが席巻しているより
色々あったほうが面白いじゃん、というのが
本音かな?
でも、カッコつけていうと「創造性は鍋の中
からあらわれ、プレートに作家性が溢れる」
とか、いいんじゃないかな。
でも、まだこれでは押し付けがましいか。
フレンチでは誰それ料理など、明確に個性を
うたいますが、そういうのもどうなんだろう?
ということをモヤモヤと考えています。
結論は、たぶん、とうぶん、出ません。
おやすみなさい。