so_king’s diary

高円寺北のポップアップ カレーShop!「かりい食堂」ブログです

メニュー発表!今週 8日、かりい食堂です。

もう、ほぼ桜が葉桜。暑いくらいですね。すでに春爛漫というか初夏めいていますが…今週日曜日、かりい食堂のテーマは「春ど真ん中」です。メニューは以下!

・ぎゅうとりぶぅのコフタ ココナッツカリー

群馬県産いろいろ野菜のサンバル

・春キャベツとちりめんじゃこのサブジ

・カブとミニトマトのウールガイ

・ライス(押し麦でナイスな食感MIX)

仕入れ状況によって食材は異なる可能性大です。汗ばむくらいの陽気ですしね。

 

さて、先日は大学時代の友人と仕事(カレーではないですよ)の打ち合わせで高円寺の素敵なお店にて食事&雑談を楽しみました。のべ3時間以上もおっさん二人でしゃべり倒していたのですが、本当に食べ物が美味しい!ちなみに、仕事の打ち合わせは20分くらいで終わり、ダラダラと食べながらああでもないこうでもないという話に終始しておりました。締めのガトーショコラがまた最高でした。

 

で、そのお店のご主人兼シェフの方とは街場をブラブラしている折によく会う方なんですね。たぶん、3年くらい前から顔見知りなので会うと「どうも」くらいに挨拶する間柄です。シェフは少しタレ目の人懐こいスマイルが特徴で、なんともほのぼのするナイスガイ。ところが、お店に入って彼を見てハッとしました。顔が違う。いや、顔は一緒なんだけど、雰囲気がまるで違う。目ヂカラがみなぎり、緊張感がある。男前度が250%ほどアップしているんですよね。普段のリラックスしたキャラとは違って、ちょっとびっくりするくらいキリッとしている。ああ、プロの料理人の佇まいだなと感じ入りました。

 

自分のことはさておいて、食材や味付けに向き合う時にはやっぱりギリギリの勝負というか切った張ったの真剣さが要されるのだと思っています。シェフの目つきが鋭くなるのも、当然です。僕も良かれと思って加えたスパイス小さじ1で、あれ???ガーーーン!!!となることがよくあります。よくあっては、良くないんですが。でも、それが料理の恐ろしいところ。どれだけ頭の中でシミュレーションしていても、実際に手を動かしてみると想定外の事態が起こったりするものです。それが思いもよらない美味につながると嬉しいのですが、ほとんどの場合は失敗につながってしまう。だからこそ、トライ&エラーを重ねるわけで。その試行錯誤の末にどうにか味がまとまっていくという感じです。まあ、完璧なゴールというわけではないのですが。本当に毎回むずかしい(と書いている本日も、失敗してしまいました)。

 

料理の神様がいるのだとしたら、えらく気まぐれでたまにしか微笑んでくれない気難しい方なんだと思います。まっすぐに努力しても、なかなか報われないというか。もしかすると一千万回の試作より、一瞬のセンスに福音をもたらす。そんな理不尽な神様なのかもしれません。それは人生と同じで、残酷でひりひりとリアルなんだと感じています。それでも、納得できる味に執着して、明日も素材選びから始めるしかない。できるところから、まずは始めるしかない。面倒だなと思いつつも、地味に人参の皮をむくしかない。

 

書いていて、どんよりした気持ちになってきましたが、呆れるくらい地味な試行錯誤の果てにパッと華やぐ魔法的なおいしさが実現されるものなのでしょう。今日は、試作で失敗した自分を励ます意味で書きました。やっぱり、ニンニクとショウガは加えるべきでした。とはいえ、失敗は成功の母。もちろん、4月8日は納得いく一皿でお待ちしております。

 

▼4月8日は、こんな感じのカリーをご提供予定です!

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