so_king’s diary

高円寺北のポップアップ カレーShop!「かりい食堂」ブログです

コペルニクス的転回(カレー編)

スパイスは素材のチカラを引き出すもの。って、そうなのか!!!

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※上記は骨つきチキンのスリランカ風カレー、それとレンズ豆をココナツミルクで作ったカレー(パリップ)。シンプルだけど、美味かったです。

 

自分も含めカレーを自作する人達は、スパイスのマジックに魅せられて、つい「素材 より スパイスづかい」に力点を置きがちかと思います。ところが、あるテレビ番組でナイルレストランのナイル喜己さんが言っていましたが、「スパイスが素材のチカラを押し上げる」のがインドの調理法なのだと。

 

その時は、「それはそうだよね〜」という感想でしたが、上記の言葉はなかなか考えさせられます。インド料理は人参なら人参、キャベツならキャベツという具合に料理自体のメイン食材をシンプルに絞り込む。フランス料理のポトフ、日本料理の炊き合わせなどとは逆のアプローチ。

 

だから、まずは素材を吟味してその素材が活きるスパイスで調理する。これが、本来のインド料理の伝統なんだろうと思います。スパイスの使用数や量をむやみに誇るのではなく、適材適所で素材とスパイスを絶妙なバランスで仕上げる。それがポイントなのかもと思う。

 

シンプルで、ミニマリズムで、素材×スパイスの美味い一皿を作る。そうありたいと思い、食材とスパイスに向き合っていきます。