so_king’s diary

高円寺北のポップアップ カレーShop!「かりい食堂」ブログです

恥ずかしながら、かりい食堂について

今回は、 当店の名前とキャッチコピーについて

 ※下は南インドのチキンカレーをおよそ40人前を作っているところ

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いきなり、ややこしくて スイマセンが、かりい食堂の「かりい」は「仮の居住まい」 →仮居と漢字では書きます。ツバメおこわさんを間借りして現在は営業しているという状況。さらには、人が生まれて生きて死んでいく、その道程は結局かりそめでしかない、仏教的でもヒンズー的でもありますが、私たちはたまたま「人として生を受け、暮らしている」だけという世界の捉え方も表しています。やはり、ややこしいですね。

 

ちなみに、キャッチコピーは「ここではない、どこカレ〜」です。

「ここではない、」という言葉に込めた想いは大きく3つあります。

【1】

まずは、オリジナルであること。各国のスパイス料理を踏まえた上で、「かりい食堂 独自のスパイシー」を提供し続けるという矜持。

【2】

次に、自分は日本人なのでインドやネパール、スリランカ等の味を忠実に再現するのは・・・。でも、逆説的に「現地とは違う、けれど旨い料理を!」という熱意。

【3】

最後に、かりい食堂の料理を食べると「どこかへ、ちょっとトリップ」しちゃう。そんな魔法的なカリーを作っていきたいという野心。

 

こんな考えを大切にしながら、カリーに関するアレコレに頭をひねっております。

昨日は、ベリーベリーありがとうございます!

おかげさまで、売切れじまいとなりました!

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昨日は「北インドのちょいリッチなチキンカリー」「皮付きレンズ豆と旬の野菜の煮込み」「ブロッコリーミニトマトサブジ」でした。

普段は、ほとんど生クリームやナッツを使うことはないんだけど、たまには濃厚なカリー(インドのマハラジャが食べてそう)もいいですね。

さて、来月のテーマは「ひき肉」です。けっこう面白い品々をご提供できるのでは?と思っています。

次回は4月9日(日)の11:30です。さらに研鑽を積んだ料理でお迎えいたします。

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かりい食堂 3/26(日) メニューです!

今回は、北インドの料理です。ちょいリッチな味わいをどうぞ。

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オールドデリー  17:30

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ドスン 。

ヘビー級ボクサーのボディーブローを喰らったような

空腹で目が覚めた。陽は沈みかけ。でも、はっきりと暑い。

とにかく美味いもので胃を満たしたい。

前のめりで、オールドデリーの喧騒を進む。

確か、あの辺りだ。目印はラクダ型のネオンサイン。

その脇道を行くと、気になっていた食堂があらわれた。

席に着くのと同時にボードのメニューに食い入る。

すごい品数。星のついた料理がシェフのスペシャルか。

しばしの検討、吟味 ・・・よし、この3品で決まりだ。

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そんな感じのメニューが以下!

「3/26(日) かりい食堂メニュー」

★ 北印度のちょいリッチなチキンカリー

皮付きレンズ豆の春野菜煮込み

ブロッコリーミニトマトサブジ

※限定20食。11:30〜売切れまで。

  

ぜひ、お越しください!!

高円寺 ツバメおこわ で間借り営業しております)

 

ヨーガ的 カリー的

昨日と一昨日、スワミ(ヨーガの師匠)の講話を聴き学んでいました

美味しいカリーを作るのにヨーガ的なるものの理解は特に必要ない(と思う)。

でも、僕自身のカリーづくりには、できればヨーガ的な要素が反映されると「より良い一皿」になると考えています。

 

ぼが習っているヨーガは「シヴァナンダヨガ」。その開祖が下の写真の人物、スワミ・シヴァナンダ。

すでに故人ですが、その教えを実践できるよう努めています。

(教えから踏み外すことばかりで、俺はバカか・・・と反省の日々ですが)

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ところで、ヨーガ的なるものってなんでしょう?

講話を聴いて思ったのは、「過剰な感情や思考の奴隷にならないこと」そして「自身を深く掘り下げて行くこと」がポイントなのかなと。

↓いつか、インドのアシュラム(道場というか寺院というか)でヨーガを体験したい。

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作り手の主張やエゴが出すぎた料理(オレオレ料理)に走るのではなく、食後の幸福感を味わってもらえる料理。そういうカリーの作り手に、ワタシはなりたい。

 

もっとピュアな気持ちで、素材やスパイスに向き合おう。

素直にそう感じた、二日間の講話でした。

サラリーマンとカレーライス

会社員であること。カレーの作り手でもあること。

↓新橋のサラリーマンとして5年間、働いていました。

  当時はよく働き、よく飲んだな(その後、病気になったけど)

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こんな風景を毎晩見せつけられたら、それはもう飲みたくなるでしょ?飲みつつ、会社のパワハラ上司の蛮行をグチりたくなるでしょ?勢い、記憶がなくなるほどアルコールを摂取して日常生活に異常をきたすでしょ?(これは、僕を含め一部の人間だけかも)

 

新橋にカレーを提供する店は確かにある。でも、いわゆる日本のカレーでトロトロのルーで仕上げたものがほとんど。日頃の飲酒で疲れた胃に油脂が大量に使われているカレーをトップギアでかき込むのは、身体に良くないよな・・・と思いつつ、僕もカレーをゴクリと平らげていました。

 

ターリーやミールスのように、食事を楽しみの一つとして味わうのではなく、一杯の単調なカレーでとりあえず食欲を満たす。これが、新橋スタイル。昼飯を淡々と平らげた後、仕事が終われば揚げ物や串焼きをつまみつつ、ビールやホッピー三昧。

 

これはこれで素晴らしくサラリーマンスタイルで楽しいんだけど、僕は何か違うなぁと考えるところがあり、月2回のカレー屋「かりい食堂」を始めたのでした。

来週、26日(日曜日)は健康促進と充足感を味わえる北インドのカリーをご提供。ぜひ、お越しください!

コペルニクス的転回(カレー編)

スパイスは素材のチカラを引き出すもの。って、そうなのか!!!

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※上記は骨つきチキンのスリランカ風カレー、それとレンズ豆をココナツミルクで作ったカレー(パリップ)。シンプルだけど、美味かったです。

 

自分も含めカレーを自作する人達は、スパイスのマジックに魅せられて、つい「素材 より スパイスづかい」に力点を置きがちかと思います。ところが、あるテレビ番組でナイルレストランのナイル喜己さんが言っていましたが、「スパイスが素材のチカラを押し上げる」のがインドの調理法なのだと。

 

その時は、「それはそうだよね〜」という感想でしたが、上記の言葉はなかなか考えさせられます。インド料理は人参なら人参、キャベツならキャベツという具合に料理自体のメイン食材をシンプルに絞り込む。フランス料理のポトフ、日本料理の炊き合わせなどとは逆のアプローチ。

 

だから、まずは素材を吟味してその素材が活きるスパイスで調理する。これが、本来のインド料理の伝統なんだろうと思います。スパイスの使用数や量をむやみに誇るのではなく、適材適所で素材とスパイスを絶妙なバランスで仕上げる。それがポイントなのかもと思う。

 

シンプルで、ミニマリズムで、素材×スパイスの美味い一皿を作る。そうありたいと思い、食材とスパイスに向き合っていきます。

春も近づき、コンロ替え

まだ寒いけど、春を先取り。ガスコンロを新丁しました!

寸胴のほうが目立ちますけど、鍋を温めているのがNew!なガスコンロです。

今まで、なかなか年季の入ったコンロを使っていたのですが、新しいのは掃除も楽だし、火力も安定しているし、使い勝手いいし、すげー進化している。ありがとう、メーカーの人たち!!

 

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まあ、僕はカレーメーカー(スパイス料理人)の一人なので、コンロ職人の努力には進化しつづけるカリーの品々で応えたい。と、思いを新たにしました。さて、来週の日曜日は新たなコンロで気分良く「北インド料理のプレート」を作れそう。

 

何を作るかは、あれこれ迷っております。