ヨーガ的 カリー的
昨日と一昨日、スワミ(ヨーガの師匠)の講話を聴き学んでいました
美味しいカリーを作るのにヨーガ的なるものの理解は特に必要ない(と思う)。
でも、僕自身のカリーづくりには、できればヨーガ的な要素が反映されると「より良い一皿」になると考えています。
ぼが習っているヨーガは「シヴァナンダヨガ」。その開祖が下の写真の人物、スワミ・シヴァナンダ。
すでに故人ですが、その教えを実践できるよう努めています。
(教えから踏み外すことばかりで、俺はバカか・・・と反省の日々ですが)
ところで、ヨーガ的なるものってなんでしょう?
講話を聴いて思ったのは、「過剰な感情や思考の奴隷にならないこと」そして「自身を深く掘り下げて行くこと」がポイントなのかなと。
↓いつか、インドのアシュラム(道場というか寺院というか)でヨーガを体験したい。
作り手の主張やエゴが出すぎた料理(オレオレ料理)に走るのではなく、食後の幸福感を味わってもらえる料理。そういうカリーの作り手に、ワタシはなりたい。
もっとピュアな気持ちで、素材やスパイスに向き合おう。
素直にそう感じた、二日間の講話でした。
サラリーマンとカレーライス
会社員であること。カレーの作り手でもあること。
↓新橋のサラリーマンとして5年間、働いていました。
当時はよく働き、よく飲んだな(その後、病気になったけど)
こんな風景を毎晩見せつけられたら、それはもう飲みたくなるでしょ?飲みつつ、会社のパワハラ上司の蛮行をグチりたくなるでしょ?勢い、記憶がなくなるほどアルコールを摂取して日常生活に異常をきたすでしょ?(これは、僕を含め一部の人間だけかも)
新橋にカレーを提供する店は確かにある。でも、いわゆる日本のカレーでトロトロのルーで仕上げたものがほとんど。日頃の飲酒で疲れた胃に油脂が大量に使われているカレーをトップギアでかき込むのは、身体に良くないよな・・・と思いつつ、僕もカレーをゴクリと平らげていました。
ターリーやミールスのように、食事を楽しみの一つとして味わうのではなく、一杯の単調なカレーでとりあえず食欲を満たす。これが、新橋スタイル。昼飯を淡々と平らげた後、仕事が終われば揚げ物や串焼きをつまみつつ、ビールやホッピー三昧。
これはこれで素晴らしくサラリーマンスタイルで楽しいんだけど、僕は何か違うなぁと考えるところがあり、月2回のカレー屋「かりい食堂」を始めたのでした。
来週、26日(日曜日)は健康促進と充足感を味わえる北インドのカリーをご提供。ぜひ、お越しください!
コペルニクス的転回(カレー編)
スパイスは素材のチカラを引き出すもの。って、そうなのか!!!
※上記は骨つきチキンのスリランカ風カレー、それとレンズ豆をココナツミルクで作ったカレー(パリップ)。シンプルだけど、美味かったです。
自分も含めカレーを自作する人達は、スパイスのマジックに魅せられて、つい「素材 より スパイスづかい」に力点を置きがちかと思います。ところが、あるテレビ番組でナイルレストランのナイル喜己さんが言っていましたが、「スパイスが素材のチカラを押し上げる」のがインドの調理法なのだと。
その時は、「それはそうだよね〜」という感想でしたが、上記の言葉はなかなか考えさせられます。インド料理は人参なら人参、キャベツならキャベツという具合に料理自体のメイン食材をシンプルに絞り込む。フランス料理のポトフ、日本料理の炊き合わせなどとは逆のアプローチ。
だから、まずは素材を吟味してその素材が活きるスパイスで調理する。これが、本来のインド料理の伝統なんだろうと思います。スパイスの使用数や量をむやみに誇るのではなく、適材適所で素材とスパイスを絶妙なバランスで仕上げる。それがポイントなのかもと思う。
シンプルで、ミニマリズムで、素材×スパイスの美味い一皿を作る。そうありたいと思い、食材とスパイスに向き合っていきます。
春も近づき、コンロ替え
まだ寒いけど、春を先取り。ガスコンロを新丁しました!
寸胴のほうが目立ちますけど、鍋を温めているのがNew!なガスコンロです。
今まで、なかなか年季の入ったコンロを使っていたのですが、新しいのは掃除も楽だし、火力も安定しているし、使い勝手いいし、すげー進化している。ありがとう、メーカーの人たち!!
まあ、僕はカレーメーカー(スパイス料理人)の一人なので、コンロ職人の努力には進化しつづけるカリーの品々で応えたい。と、思いを新たにしました。さて、来週の日曜日は新たなコンロで気分良く「北インド料理のプレート」を作れそう。
何を作るかは、あれこれ迷っております。
遅すぎ スイーツ デビュー
昨日はご来店ありがとうございました!26日の営業もお越しくださいませ〜
昨日は、久しぶりに「かりい食堂」。味には細心の注意を払ったのですけど(まぁ、可能な限り)、接遇というか、やはりなかなか難しいですね。これから、どんどん良くなっていく予定ですので、ビヨーンと長い目でよろしくお願いします。
↑かりい食堂を漢字で書くと「仮居食堂」です。ツバメおこわさんで「仮」に営業しているし。そもそも私の身体や心もこの世で「仮」に存在しているのかも・・・とか、ヒンズーや仏教的な背景もあるのです。実は。
営業を終えて、高円寺をふらふら。重たいカレーを運んだり、けっこうな肉体労働。というわけで、最近急にはまっている「甘いもの」を食べたくてカフェへ。チーズケーキを食べました。昔からお菓子が嫌いで、しょっぱいものばかり食べてきましたが、40歳を過ぎて急にスイーツが好きに。自分でもビックリ!!
そのうち、かりい食堂でもスイーツを作って出せたらいいのですけど、カリーを作るんで精一杯ですね。オススメのスイーツがあれば教えて下さい。カリーを多めによそるとかサービスしちゃいます(こっそり)。
完売御礼、申し上げ奉ります
今日は早々とカリーが売切れました。感謝&感謝!
以下が本日のカリー、チキンとサンバルとラッサムのトリオです。
サンバル(右)はもう少し、レンズ豆を増やしたほうがよかったかな。。。
でも、味のバランスは整っていたんじゃないかと自己肯定。
さて、4月ぶりに「かりい食堂」を再開してみて、約2時間半ほどでご用意していたカリーが売切れました。本当に、感謝&感謝!また、かりい食堂の存在を覚えていて来店してくれた方、何かしらで当店を知り足を運んでいただいた方、誠にありがとうございます。南インドのスパイスづかいは、まあまあ良い具合にできたと自負しいます。作っていて、楽しかったです。
次は北インドのカレーです。南インドがキリッとスパイスを効かせるのに対して、北は奥深く良質なベースラインのようなスパイスづかいが特徴かと思います。その辺を表現できたらなと・・・次回は26日(日曜日)、同じく「ツバメおこわ」さんを間借りして営業します。ぜひ、お越しください。