so_king’s diary

高円寺北のポップアップ カレーShop!「かりい食堂」ブログです

コペルニクス的転回(カレー編)

スパイスは素材のチカラを引き出すもの。って、そうなのか!!!

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※上記は骨つきチキンのスリランカ風カレー、それとレンズ豆をココナツミルクで作ったカレー(パリップ)。シンプルだけど、美味かったです。

 

自分も含めカレーを自作する人達は、スパイスのマジックに魅せられて、つい「素材 より スパイスづかい」に力点を置きがちかと思います。ところが、あるテレビ番組でナイルレストランのナイル喜己さんが言っていましたが、「スパイスが素材のチカラを押し上げる」のがインドの調理法なのだと。

 

その時は、「それはそうだよね〜」という感想でしたが、上記の言葉はなかなか考えさせられます。インド料理は人参なら人参、キャベツならキャベツという具合に料理自体のメイン食材をシンプルに絞り込む。フランス料理のポトフ、日本料理の炊き合わせなどとは逆のアプローチ。

 

だから、まずは素材を吟味してその素材が活きるスパイスで調理する。これが、本来のインド料理の伝統なんだろうと思います。スパイスの使用数や量をむやみに誇るのではなく、適材適所で素材とスパイスを絶妙なバランスで仕上げる。それがポイントなのかもと思う。

 

シンプルで、ミニマリズムで、素材×スパイスの美味い一皿を作る。そうありたいと思い、食材とスパイスに向き合っていきます。

春も近づき、コンロ替え

まだ寒いけど、春を先取り。ガスコンロを新丁しました!

寸胴のほうが目立ちますけど、鍋を温めているのがNew!なガスコンロです。

今まで、なかなか年季の入ったコンロを使っていたのですが、新しいのは掃除も楽だし、火力も安定しているし、使い勝手いいし、すげー進化している。ありがとう、メーカーの人たち!!

 

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まあ、僕はカレーメーカー(スパイス料理人)の一人なので、コンロ職人の努力には進化しつづけるカリーの品々で応えたい。と、思いを新たにしました。さて、来週の日曜日は新たなコンロで気分良く「北インド料理のプレート」を作れそう。

 

何を作るかは、あれこれ迷っております。

 

遅すぎ スイーツ デビュー

昨日はご来店ありがとうございました!26日の営業もお越しくださいませ〜

昨日は、久しぶりに「かりい食堂」。味には細心の注意を払ったのですけど(まぁ、可能な限り)、接遇というか、やはりなかなか難しいですね。これから、どんどん良くなっていく予定ですので、ビヨーンと長い目でよろしくお願いします。

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↑かりい食堂を漢字で書くと「仮居食堂」です。ツバメおこわさんで「仮」に営業しているし。そもそも私の身体や心もこの世で「仮」に存在しているのかも・・・とか、ヒンズーや仏教的な背景もあるのです。実は。

 

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営業を終えて、高円寺をふらふら。重たいカレーを運んだり、けっこうな肉体労働。というわけで、最近急にはまっている「甘いもの」を食べたくてカフェへ。チーズケーキを食べました。昔からお菓子が嫌いで、しょっぱいものばかり食べてきましたが、40歳を過ぎて急にスイーツが好きに。自分でもビックリ!!

 

そのうち、かりい食堂でもスイーツを作って出せたらいいのですけど、カリーを作るんで精一杯ですね。オススメのスイーツがあれば教えて下さい。カリーを多めによそるとかサービスしちゃいます(こっそり)。

完売御礼、申し上げ奉ります

今日は早々とカリーが売切れました。感謝&感謝!

以下が本日のカリー、チキンとサンバルとラッサムのトリオです。

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サンバル(右)はもう少し、レンズ豆を増やしたほうがよかったかな。。。

でも、味のバランスは整っていたんじゃないかと自己肯定。

 

さて、4月ぶりに「かりい食堂」を再開してみて、約2時間半ほどでご用意していたカリーが売切れました。本当に、感謝&感謝!また、かりい食堂の存在を覚えていて来店してくれた方、何かしらで当店を知り足を運んでいただいた方、誠にありがとうございます。南インドのスパイスづかいは、まあまあ良い具合にできたと自負しいます。作っていて、楽しかったです。

 

次は北インドのカレーです。南インドがキリッとスパイスを効かせるのに対して、北は奥深く良質なベースラインのようなスパイスづかいが特徴かと思います。その辺を表現できたらなと・・・次回は26日(日曜日)、同じく「ツバメおこわ」さんを間借りして営業します。ぜひ、お越しください。

 

 

明日は南インドのイカしたトリオバンドで

チキンカリー(Vo,Gu) サンバル(Ba) ラッサム(Dr)

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↑ヴォーカルとギターを担当するチキンカリーです。

 パンク魂とロックの伝統を自己流でMIXした稀有な存在。

 

仕込み真っ最中ですが、あんまり遅くなってもアレなので告知をば。明日は南インドでポピュラーな品々をご提供します。オールドスクールを踏まえつつ、現在進行形のスパイスづかいで仕上げました。心を込めてお待ちしております。

 

あんまり数を用意できなくて(20食です) さらなる精進が必要ですね。はいっ...

今月のテーマは「チキン」

毎月ごとにテーマを決めることにしました。

3月はイラストのとおりチキンです。まずは、ベーシックに。

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というわけで、3月の12日と26日に営業するかりい食堂のテーマは「チキン」です。これが、ある月ではマトンになるかもしれないし、夏野菜になるかもしれない。脱構築になるかもしれないし、ポストインターネットになるかもしれない。具象と抽象、なんでもありにします。

まあ、テーマが決まっている方が、味も定まりますので。それにテーマを中心軸として遊びを取り入れることも可能になります。実は、テーマを決めたら?とアドバイスしてくれたのは料理人だった叔父からのアドバイスです。ありがとう、勝久おじさん。

今は車で全国を行脚し、各地の歴史の名所を見て回る(車中泊です、タフなおじさん)生活を送っています。

さてさて、チキンのチカラをスパイスでどう際立たせるか?基本的な食材ゆえに、ちょっとした創意工夫をほどこして、かりい食堂のチキンをご提供できたらいいなと思ってます。

明日は仕込みに熱中します。

マサラ マサラ マサラ

ガラムマサラって何でしょう・・・

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[写真ボケボケ....かりい食堂流ガラムマサラを構成するスパイス達]

幾つものスパイスを合わせて挽いてできあるのがガラムマサラ。カリーのいろいろな香りをまとめ、主張をはっきりさせるナイスなヤツ。その調合は、(究極的には)各料理ごとにアレンジするのが一番!だと思います。でも、たいへんな手間がかかるので大きく肉系or野菜系で分けるのが妥当な線かな〜と考えています。

カリー自作マニアを自称していると、よく「何種類のスパイス使っているんですか?」と聞かれます。でも、この質問は難しい。キッチンには20種類を超えるスパイスがそろっているけど、滅多に使わないスパイスもあるし、毎回登場するスパイスもあるんです。その数は5-6種類ほど。案外、少ないでしょ?

ガラムマサラについて....スパイスの数よりは、どのスパイスを際立たせ、どのスパイスを奥深く効かせるかが大事です。前提として、素材の魅力を最大限に引き出し、カリーをイメージ通りに仕上げる。それが、インド料理の面白みだと思います。

まだまだまだガラムマサラの理想形は見えない。マサラを巡る冒険。面白くて、困難でもあります。

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[挽きたてのマサラを効かせて、赤ピーマンのキーマカレーです!]

 

*今週末の日曜、挽きたてのマサラでカリーをご提供します!

   場所は以下のURL「ツバメおこわ」 11:30〜 限定20食!

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